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Guild名鑑 No.115 地域の未来を紡ぐ志金。木村 真樹さんのソーシャルバンク・コミュニティの挑戦
港区を起点にいろんなところで働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちによるコミュニティCreative Guild。このギルド名鑑ではそんなCreative Guildでつながったユニークな方々をご紹介しています。今回はJPBV(一般社団法人 価値を大切にする金融実践者の会 https://jpbv.jp/)との共同企画。ソーシャルバンク・コミュニティを立ち上げ、志金による地域社会課題の自律的かつ持続的な解決の実現に挑戦する木村 真樹さんをご紹介します。
【Guild名鑑ファイルNo.115】 木村 真樹/ソーシャルバンクコミュニティを作る | ![]() |
愛知県名古屋市出身の木村さんは、地域金融機関での実務経験を経て、地域社会の課題解決に奔走。NPOやソーシャルビジネスに対する年間4,000万~5,000万円の資金支援と、500名を超えるボランティアとの伴走支援に取り組んできました。2019年にはお金の地産地消、つまり地域循環型の経済を実現するため合同会社めぐるを設立。さらには、こうした地域社会の課題解決に取り組む金融機関の実践者をつなぐソーシャルバンク・コミュニティを立ち上げ、その活動を広げています。
そんな木村さんが大事にしているのは志金という考え方。お金は一見無機質に見えますが、そのお金が動くときに人はたくさんの想いを込めているもの。つまりお金だけでなく、この想いを繋いでいくことが非常に重要なのです。それは地域の人を結び、問題に向き合う勇気を与え、新しい可能性の扉を開く力になります。さらには波紋のように周囲に広がり、次の世代にも繋がっています。つまり木村さんの志金とは、持続可能な未来への鍵なのです。
日本は人口減少社会にあります。それはこれまでのように右肩上がりの経済を前提とした税収=行政の公的資金による地域社会の課題解決が難しくなっていくことを意味しています。一方で急速に変化し続ける環境や、広がり続けている格差や分断は地域社会の課題をより複雑なものにもしています。少なくとも個人や一つの組織で解決できるものではなくなっています。
これからの未来に進んでいくためには、それぞれが当事者としての問題意識を持ち、それぞれの力を繋ぎ、協働することで地域社会の課題解決に挑み続けられる仕組みが必要です。そのためのお金も不可欠です。木村さんのソーシャルバンク・コミュニティはその象徴的な施策。そしてCreative Guildが「友達最強」をコンセプトとしてきている意味ともつながります。そうとなれば、ぜひ木村さんとともに、志金で、“楽しい”から始まる未来づくりをいろんな地域で、みんなのものにしていきたいですね!
参考)関連著書
「はじめよう、お金の地産地消」 https://www.amazon.co.jp/dp/4862761674/
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