Guild名鑑 No.96 公共善を社会のスタンダードに。本村直之さんの地域の現場から創りだすソーシャル・インパクト
港区を起点にいろんなところで働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちによるコミュニティCreative Guild。このギルド名鑑ではそんなCreative Guildでつながったユニークな方々をご紹介しています。今回は、JPBV(一般社団法人 価値を大切にする金融実践者の会)との連動企画として、株式会社地域創発コラボレーション の本村直之さんをご紹介。公共善をテーマに、地域企業の経営支援を通じたソーシャル・インパクト創出に取り組んでいます。
【Guild名鑑ファイルNo.96】 本村直之/株式会社地域創発コラボレーション 代表取締役 |
本村さんは京都大学卒業後にコロンビア大学でMBAを取得。その後、大手電気メーカーでセールス・マーケティングやシステム開発に携わり、さらに戦略コンサルティング会社でも活躍し、事業会社の経営にも直接的に関わってきました。現在はこれまでの経験を活かし、持続可能な地域社会を実現するため、金融機関やファンドと連携しながら現場に根ざした経営支援を提供しています。
そんな本村さんはもともと日本の地域社会に根付く、共助・協働の文化や、自然と人々の暮らしの循環、三河商人の「三方よし」に象徴される倫理観を大切にしてきました。そんな中で、ヨーロッパで始まった「公共善エコノミー」の考え方に触れたことで、これまでの知識や経験がつながり一つの軸に。以来、公共善が本村さんのすべての活動の中核となっています。
現代の資本主義社会は残念ながら格差が非常に大きくなってしまいました。富める者により富が集まる構造が加速しています。また、金銭的・物質的ないわゆる財務価値に傾倒しすぎるあまり、人間的・文化的な非財務価値が軽視されがちになっています。それは結果として短期視点で視野の狭い利己的な競争を加速しているかもしれません。今こそ私たちは、本質的にどのような価値を求めるべきかを考え直してその実現へと踏み出すことが求められます。
本村さんが着目する公共善エコノミーの考え方はその一つのガイドであり、その実践は間違いなくロールモデルといえます。Creative GuildやJPBVが求める未来とも確実につながっています。そうであれば、“楽しい”から始める未来づくりの中核要素として、公共善の考えをみんなで共有していかねばなりません。そして本村さんにならい、実践に繋げていくことが必須ですね!
この記事へのコメントはありません。