第13回ヨリミチ部 2023年6月15日 開催レポート

「みんなで未来をアートしよう -障がいとアートと社会 featuring ART  WITH ME-」
開催レポート

港区で働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちによるコミュニティ「Minato Creative Guild（MCG）」。2023年6月15日に第13回となるヨリミチ部を開催しました。回からは特定のテーマをシーズンごとにさまざまな視点でとりあげています。今シーズンのテーマは「ハッピーマイノリティ」。今回は３名ものゲスト登壇者のお話が聞けて、いつもに増して充実した回でした。

　ウォームアップはギルドマスターの渋谷からご挨拶と、ご来場のみなさん同士で軽い自己紹介タイム。そしてMCGのたくさんのプロジェクト紹介。「スナック女性部(仮)」の始動や、毎日開催の「朝活会」なども活動も増えました。また今回は、MCGとパートナーシップのあるナゴヤ・イノベーターズ・ガレージともオンラインで繋がっています。面白いプロジェクトがさらに進んでいます。

　そしてメインのゲストトークセッション。今回のテーマは「マイノリティが変えるビジネスと社会-次世代リーダーたちの挑戦-」です。障がい者自立を応援するプロジェクトART  WITH MEにも関連し、ビジネスの観点から障がい者雇用の問題を考える機会となりました。ゲスト登壇者の方々は社会的にこの問題に向き合い、実践的で継続的に取り組んでこられていて「心の熱度」がしっかり伝わってきました。

まずはTomoWorkの百田さん。TomoWorkは2019年9月にシンガポールで障がい者インクルージョンにオープンイノベーションの手法で取り組むべく立ち上げた会社(NPO)。「すべての人に公正(equitable)な就業機会を実現する」ミッションのもと、200名近い障がい者等に就労トレーニングプログラムを提供し、障がい者たちがしっかりと活躍できるかたちでの就労実績も創ってきているそうです。世界的な大企業とも連携しており、そのインパクトとスピード感には脱帽でした。

次は竹田印刷の長谷川さん、竹田印刷さんは社員の労働環境をとても大切にされているとのことで、その一環として、障がい者のアート雇用も推進されています。ART  WITH MEとも連携しており、これからの大きな可能性を感じました。何より長谷川さんの人柄がプレゼンテーションにもにじみでていて、優しさとしなやかさ、人としての軸を持ってらっしゃる印象で心からリスペクトです。

住友生命の枝川さんは、「Net Zero Carrer プログラム」を推進されています。個人の成長機会をどうすれば提供できるか。当事者の不安を解消し、ウェルビーイングを高めるために何ができるか。企業のDE&I（多様性と公正性と包摂性）カルチャー醸成・障がい者活躍推進を図るために何ができるか。これらの課題に真摯に向き合い、学生たちへのアプローチにも取り組まれています。そして枝川さんの骨太なトークには惹きつけられるものがありました。

終了後には恒例の港区の夜景を眺めながらのネットワーキングタイム。今回も素敵な「初めまして」がいくつもありました。次はどんな人たちと出会えるだろうと思うと、次回が待ち遠しい気持ちがふくらみます。

次回のヨリミチ部は、2023年7月20日(木)18:30〜開催。「アートで作る友達最強！みんながマイノリティ＆みんなでハッピー featuring ART WITH ME～」と題して行います。ウォーミングアップはCreative Guildの取り組むさまざまなプロジェクトやパートナーシップを持つ団体のアクティビティを紹介します。また、FCフェニックスの活動や、連携する信州・名古屋の動き、さらには新規のプロジェクトの情報などをお届けします。
ゲストはお二方です。吉本興業に所属し、お笑いの力を活かした社会問題の解決に取り組まれ、豊島区国際アートカルチャー・SDGs特命大使でもある藤田ゆみさん。そして、港区で親子の間の心のケアの問題に向き合う篠原一之先生です。それそれの分野で真剣に、またある時は楽しく、社会課題の解決に向き合ってこられたお二人のお話をお聴き逃しなく！

Minato Creative Guildとは？

港区立産業振興センターを拠点とした、港区で働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちがゆるくつながるコミュニティです。ユニークな活動をしている実践者を中心にディープな井戸端会議をする「ヨリミチ部」や、おもしろいアイディアを共有する「みんなのネタ帳」などの活動を展開しています。そしてたまに本気のプロジェクトもやっています。お問い合わせは港区立産業振興センターまで。もちろん、港区以外の方も大歓迎です！