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Guild名鑑 No.92 地域の実践知の循環へ。第一勧業信用組合 境 裕治さんの終わりなき“価値”の探求

港区を起点にいろんなところで働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちによるコミュニティCreative Guild。このギルド名鑑ではそんなCreative Guildでつながったユニークな方々をご紹介しています。今回はJPBV(価値を大切にする金融実践者の会)との連動企画として、第一勧業信用組合 調査部部長の境 裕治さんをご紹介します。境さんは“価値”を探求し続けることで、地域の実践知を循環させ、“身近な金融”の立場から、身近な地域から持続可能な未来づくりに貢献しています。

Guild名鑑ファイルNo.92】 境 裕治/第一勧業信用組合 調査部部長

境さんが勤める第一勧業信用組合は、東京地域に根差して地域貢献に力を入れる信用組合。いわゆるコミュニティ・バンクであり、「かんしん」や「DKC」の愛称で地域に愛される地域密着の金融機関です。ユニークなところでは芸者ローンなどの取り組みを展開。また全国各地の地域金融機関や行政機関との連携を推進し、志を共にする仲間をつないでいます。また、利益よりも社会の持続可能性に重きを置く姿勢が評価され、日本で初めてGABV(Global Alliance for Banking on Values)に加入し、JPBVの設立にも大きく貢献。境さんはこうした活動を推進しながら、身近な地域の顧客との信頼関係構築を軸に価値共創を実践されています。

そんな境さんが大事にしているのは地域ならではの実践知の循環。それは領域や立場を問わずに、地域の特色を理解し、そこでの実践を通じて生まれた知恵を共有・活用すること。さらには新しい知恵を育くみ、次の世代にも継承し持続可能にしていくことです。そのために従来の金融の枠組みや社会の既成概念にとらわれないことを重要視。変化し続ける社会の中で、“いま・ここ”に求められる本質的な“価値”とは何かを探求し続けています。

現代社会はグローバルに複雑性が高まり続けています。一方で地域社会の問題も同様に複雑化し、消滅の危機に瀕する自治体も現れ、地域の持続可能性が足元から崩れつつあります。こうした状況において、地域でのつながりを再構築し、地域の実践知を活かして、一つ一つの身近な問題を皆で地道に解決し、持続可能性な未来を築いていくことが求められます。このとき地域金融機関は、そのハブとして重要な役割を果たし得ます。
幸いなことにCreative GuildはJPBVを通じて、境さんのような地域における真の“価値”を探求し続ける実践者とつながることができました。それは確実に“楽しい”から始まる未来づくりにも続いています。ぜひ境さんをはじめとする実践者との繋がりをみんなで広げ、“価値”を大切にする社会潮流を皆さんと築いていければ幸いです。

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