Guild名鑑 No.99 公共善の知恵を未来へ池田憲昭さんが次世代へつなぐ真の共生社会
港区を起点にいろんなところで働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちによるコミュニティCreative Guild。このギルド名鑑ではそんなCreative Guildでつながったユニークな方々をご紹介しています。今回は、JPBV(一般社団法人 価値を大切にする金融実践者の会 https://jpbv.jp/)との連動企画。ドイツを拠点に活躍する環境コンサルタントであり、一般社団法人公共善エコノミーの共同代表理事でもある池田憲昭さんをご紹介します。真に持続可能な自然と人間の共生社会の実現を目指し、公共善の知恵を社会に共有する活動を推進しています。
【Guild名鑑ファイルNo.99】 池田憲昭/環境コンサルタント |
長崎県出身の池田さんは岩手大学でドイツ語学文化を学び、その後ドイツのフライブルク大学で森林環境学を修めました。以降、2003年よりドイツを拠点に森林・環境コンサルタントとして活躍。もちろんその中では日本の森林事業のサポートも。また日独プロジェクトのコーディネートや専門通訳、文筆家など、多岐にわたる活動を展開されてきています。2011年にはドイツでArch Joint Vision社を、日本でもSmart Sustainable Solutions社)を2012年に設立。また、2023年からは欧州から始まった真に持続可能な社会に向けた新たな経済モデル「公共善エコノミー」の普及・啓発のための活動にも注力しています。
そんな池田さんは、これまでも共生という言葉に込められた意味を大切にしてきました。それは自然を尊重し、共存できる人間社会を築いていくこと。また、そのために人間同士でもお互いを思いやり、助け合う精神を社会全体が共有していくこと。さらには次世代に継承し、持続可能にすること。本来の人間的な在り方そのものと言っていいのかもしれません。そしてこれはあらゆる分野・領域・文化・世代・利害などを超えて相互につながり合い、より良い未来を創造していく「公共善エコノミー」の考え方と強く結びついています。
これまで社会は物質的・経済的に大きく成長してきました。しかし、それは短期的・利己的な視点を生み出し、ときに自然や人の思いを犠牲にしてきたことも否めません。また昨今は格差や分断をより大きなものにしてしまっています。加えて規模が大きくなりすぎた仕組みは利害関係をより複雑化させ、問題の拡大を抑えることや、より良い状態に修正することを難しくしている側面もあります。
一方で、池田さんの言う共生の精神を実践し、公共善エコノミーをカタチにしている方たちが世界中に確実に存在しています。もちろん日本にも。同時に誰もがその実践の可能性を持っています。あとはこの思いを繋ぎ、どれだけ大きな流れ=ムーブメントにしていけるかが鍵。事実、Creative Guildで繋がった方々の中にも同じ思いを持つ方は少なくありません。そしてその想いが繋がった未来はきっと”楽しい”。そうであれば、Creative Guildでも公共善のムーブメントに乗っていくことは必然ですね。
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