Guild名鑑 No.60 自然と人のエコシステムを紡ぐ:井関康人さんの「農」から始まる持続可能な未来
港区を起点にいろんなところで働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちによるコミュニティCreative Guild。このギルド名鑑ではそんなCreative Guildでつながったユニークな方々をご紹介しています。今回ご紹介するのは、自然と人のエコシステムを紡ぎ持続可能な社会の実現を目指す実践者、井関 康人さんです。井関さんは都内で大手企業で働きながら、千葉を拠点に「農」を通じて持続可能な社会のあり方を探求し続けています。
【Guild名鑑ファイルNo.60】 井関 康人/自然と人のエコシステムをつなぐ |
井関さんは現在、大手企業でサーキュラーエコノミー(循環経済)をテーマに事業開発などを牽引。またご自身でリーダーシップを取るだけでなく、長年の実践経験を踏まえた後進の育成にも力を注いでいます。一方で週末は千葉の自然に囲まれた田んぼや畑で「農」を探求。地域の方達とも交流しながら、味噌や醤油などもご自身でつくるなど、自然と調和した循環型のライフスタイルを実践されています。ちなみに趣味として超長距離ランナーとして走ることも楽しまれています。
そんな井関さんは「農」に込められた本質的な意味をとても大切にされています。それは自然と調和しながら、その一部である人としての身体的・心理的・社会的健康を紡ぐ持続可能な循環を築くことです。目の前の物事に安易に囚われず、本当に大切にすべきものは何かを考え、明確な自分自身の意図をもって、この世界で果たすべき役割を地道に果たしていくことでもあります。そしてこの「農」の本質的な意味は、実に多様な形で社会に現れてきます。井関さんが東京で、そして千葉で取り組まれている事は1つのモデルケースだといえます。
持続可能性は世界共通の最重要テーマと言っても過言ではありません。それは政府や自治体はもちろんのこと、企業、そして個人にも求められるものです。そしてこの持続可能性は分断や格差、差別などがないことが前提であり、金銭だけではない幸福感や信頼感などの豊かな価値が、澱みなく自然環境も含めて循環し続けることが求められます。一方で現実は従来型の金銭価値を中心とした資本主義が根強く、解決すべき社会問題も山積しています。つまり私たちはこの間でバランスを取りながら、徐々に持続可能な社会へと移行していくことが求められているのです。
井関さんの「農」を起点とした取り組みは、まさに持続可能な社会への移行プロセスそのものです。ここで非常に大事なのが、井関さんは全てを1人でやろうとしているのではなく、周囲とつながったり次の世代につないでいったりしていくことで、その実現可能性を高め続けていると言うことです。Creative Guildも”楽しい”から始めた先に描いているのは持続可能な社会です。ぜひみんなで井関さんの姿勢に学びながら、新しい未来への移行を楽しんでいきましょう。現代社会のバランスもみんなでやれば取りやすいですからね。
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