Guild名鑑 No.103　食を楽しむことから始める未来づくり。仲野 真人さんがつなぐ生産者と消費者の可能性

港区を起点にいろんなところで働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちによるコミュニティCreative Guild。このギルド名鑑ではそんなCreative Guildでつながったユニークな方々をご紹介しています。今回ご紹介するのは、6次産業化の支援だけでなく、自らの実業も通じて取り組む仲野 真人さんです。生産者と消費者をつなぎ直し、”食”を楽しむことを起点に新しいチャレンジを展開しています。

【Guild名鑑ファイルNo.103】 仲野 真人/株式会社 食農夢創　 社長

仲野さんは大学卒業後、大手証券会社を経て、2019年に株式会社 食農夢創を設立。社会を根底で支え続けてきた農林水産業を、より魅力ある産業として活性化していくために6次産業化（生産：1次×加工：2次×販売：3次を一体化すること）のプロフェッショナルとして活躍しています。また、株式会社CRAFTED JAPANを設立し、田町駅前に「田町鮨 惠万」をオープンさせるなど、消費者との直接接点となる飲食店の展開も自ら手掛けています。

そんな仲野さんが大切にしているのは、ワクワクできる人のつながり。それは、異なる価値観や知見を持った人同士がビジョンを共有し、未来を共創していくこと。また、関わる一人一人が自分のやっていることに誇りと責任を持ち、互いに尊重し合いながら協調できることでもあります。そして、誰にとっても不可欠な食は、そのつながりを築いていくための重要な接点。だからこそ仲野さんは、食を通じて質の高い社会のつながりを創るため、6次産業化に情熱を注いでいるのです。

現代社会は物質的に豊かになりました。日本社会においては、当たり前のようにいつでも手軽に食を楽しめる環境があります。しかしながら、それは本当に持続可能なものになっているのでしょうか。私たちが実際に食としていただくまでに、どのような過程があり、それがどんな背景をもって築かれているのかを、私たちは本当に理解しているのでしょうか。自然環境も社会情勢も大きく変化し続ける現代社会では、今当たり前にあるものが未来にも続く保証はありません。

私たちはもしかしたら、“当たり前”だと思っていたことのありがたさを理解し直すタイミングにあるのかもしれません。その一番身近な存在の一つが食。また、食は“楽しい”時間を共有するために不可欠なツールでもあります。Creative Guildの場でも、仲野さんにならいながら、食を通じた“楽しい”から始まる未来づくり、やっていきたいですね。むしろ、やらない理由はないですね！