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真の“おもてなし”は“安心・安全”から。(2025年2月ヨリミチ部開催レポート)

インバウンド需要が急激に増す中で、改めて日本の“おもてなし”の価値が注目されています。一方で災害大国でもある日本。そんな日本で真に求められる“おもてなし”は、目に見えないところの“安心・安全”から始まる——2025年2月のヨリミチ部はそんな探求を楽しむ場となりました。そして防災だけでなく、いかに危機に備えるか、そのための知恵を楽しんで学んでいくか。ゆるめの対話から、これからの時代に向けた鋭い課題提起につながっていきました。

撮影協力:ナカヤマシャシン (https://www.youtube.com/channel/UCmDZ2pLP6Frg2AzqgaEucrA

※当日の内容をもとに精査した詳細レポートはこちらからダウンロードください。

毎月恒例となっている港区立産業振興センターのコミュニティ形成プログラム ヨリミチ部。2025年1月~3月は、NPO法人 日本ホスピタリティ推進協会の協力を得て、“おもてなし”を共通テーマに展開しています。2回目となる今回は、意外と見落としがちな“防災”がテーマ。日本は常に地震や大雨などによる災害と隣り合わせで、日本に暮らしていれば防災訓練なども学校や職場で受ける機会があります。しかしながら海外からのインバウンド観光客の皆さんにとっては、まったく備えがないところで災害にあってしまう恐れも。それは観光客を受け入れる地域側にとっても大きく影響する問題でもあります。だからこそ今回はいつものゆるいヨリミチ部の場で、あえてちょっと突っ込んだ対話を行っていきました。

ちなみに当日は3人のスペシャルなゲストをお迎えて、今回の対話を深めるためのヒントをたくさんいただいています。危機管理の専門家として、企業や自治体の防災コンサルティングを実施している、株式会社ZOAS 代表取締役の浅野 竜一さん。防災をゲーム化し、楽しみながら学べる「災害モンスター」を開発した石橋 健次さん。そして現場でまさに防災を含めて“おもてなし”の提供に取り組んでいる、森ビル株式会社 文化事業部で森美術館を担当されている馬場 文弘さん。それぞれの経験を踏まえたリアルなお話は、ちょっとレポートには書けない内容も含めて非常に濃いものに。

さらに会場からの意見もオンラインツールなどを通じていただいて、対話を深めていきました。もちろんヨリミチ部の醍醐味である交流もしっかりやりながら。その結果、 “おもてなし”は“安心・安全”があってこそ、という基本に立ち返る重要性を共有することができました。“安心・安全”が担保されているから、便利なものを使えて、“楽しい”を実感してもらうことができる。それを利用する側が意識するのではなく、提供する側が気配り・心配りをする形で提供することで、心地よい時間を共有することができるようになるわけです。

1995年1月17日には阪神・淡路大震災、2011年3月11日には東日本大震災、2024年1月1日には能登半島地震が発生しました。この2月のタイミングで、“おもてなし×防災”をヨリミチ部のテーマにしたのは、こうした震災の教訓を共有するハードルの低い機会を提供するため。そう言った意味では今回の場は、ほどよいゆるさと、本質を突いた対話ができたことは大きな財産です。これからもこうしたいろんなメッセージを“楽しい”という切り口から、ヨリミチ部をはじめCreative Guildの場で提供していきたいと思います。そして”楽しい“から始める未来づくりを、みんなで加速させていきましょう。もちろん”安心・安全“は大前提に。


ヨリミチ部とCreative Guild

港区で働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちがゆるくつながるためのコミュニティが「ヨリミチ部」です。ユニークな活動をしている実践者を中心にディープな井戸端会議をする「イドバタ」と、勉強会形式で多様な視点からいまの時代に必要なことを学び共有する「ヨリアイ」などを展開。

この「ヨリミチ部」から派生し、一般社団法人Creative Guildでのプロジェクト活動などが広く展開されています。もちろん、港区以外の方も大歓迎です!

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