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夜の森でキャンプファイヤーを囲む参加者たち

サスティナビリティ・リーダーシップ・プログラム2025 第3回レポート

~ 森で考える、会社のこれから 〜ESG時代のマインドセット再構築 〜

港区を起点にいろんなところで働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちによるコミュニティCreative Guild。パートナーでもある一般社団法人 長野県経営者協会が主催となり、CreativeGuildとしては企画運営に協力する形で「サスティナビリティ・リーダーシップ・プログラム」を開催しました。2021年度から発刊している「持続可能な経営に関する実態調査報告書(長野SXレポート)」にて提言した”持続可能な経営”に向けたアクションのひとつである持続可能な経営人財育成をテーマに、3ヶ月にわたるプログラムです。このレポートでは、参加者たちがどんな気づきを得て、どんな実践のヒントを持ち帰ったのかをお届けします。


2025年8月5日、第3回セッションのテーマは「ESG経営」。
今回は長野県伊那市、森の中での開催です。自然と対話しながら、企業活動と自然のつながりをあらためて見つめ直す、ちょっと特別な1日になりました。
講師は、地域と自然をつなぐ実践者・やまとわ代表の中村博さんと、信州大学大学院の牧寄遥詩さん。
講義にワークショップ、自然盆栽づくり、そして焚き火を囲んだ対話まで…五感をフルに使った、体験型プログラムです。

森の中で、ESGの本質にふれる

午前中は、森林の役割や気候変動、そして「非財務資本」が経営にもたらす影響についてのレクチャー。
「ESGってよく聞くけど、具体的には?」という問いに、森とつながった視点から答えてくれる時間でした。

午後は“手を動かす”ことで、自分ごとに

午後は森の中へ。
自然の中で植物を採取し、自分の手で一つの盆栽をつくる「自然盆栽ワーク」に挑戦。
手を動かしながら、「企業と自然」「個と組織」など、目に見えにくい構造についても、自分なりに向き合う時間となりました。
さらに「LEAFアプローチ」を使って、自社の事業と自然環境との関係を深掘り。
数字や資料だけじゃ見えてこない“つながり”を、自分の言葉で捉えるワークにも取り組みました。

日が暮れて、火を囲んで、言葉が変わる

セッションの締めくくりは、やまとわ社の敷地に移動して、焚き火を囲む「エクストラセッション」。
日が沈み、ひんやりしてくる空気のなか、パチパチとはぜる焚き火の音と炎のゆらぎが、自然と心をほぐしてくれます。気づけば、普段は言葉にならないような想いも自然にこぼれ、参加者同士の対話もどんどん深くなっていきました。
会議室では生まれない“間”や“沈黙”も、森の中では意味を持つ。そんな感覚を共有できた時間でした。

ESGって、“特別な会社”の話じゃない

セッションを終えて参加者からは、

  • 「これだけ自然に囲まれている私たちが、共生を考えるのは当たり前のことだと気づいた」
  • 「ESGの取り組みが、企業の未来とちゃんとつながっていると実感できた」

などの声が寄せられました。
知識としてではなく、感覚として落とし込めたことが、このセッションのいちばんの成果かもしれません。

「どんな未来をつくるか」で評価される時代へ

いま、ESG経営やSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)は、ほんの一部の企業だけのものではなく、すべての企業に求められる「信頼の経営」への進化と言われています。

非財務の視点が重視されるなかで、企業は“どんな数字を出したか”ではなく、“どんな未来を描いているか”で評価される時代に突入しています。

その大きな波にどう向き合うか。
答えは、経営者自身が問いを持ち、自然との対話から感覚を取り戻すことにあるのかもしれません。


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