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シューマーと店内における、ソーシャルデザイン勉強会のイベントの様子

インクルーシブデザイン・ワークショップ開催レポート

港区を起点にいろんなところで働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちによるコミュニティCreative Guild。その公式プロジェクトの一つであるソーシャル・デザイン・プロジェクト」の発のイベントとして、3月9日にシューマートさんでワークショップが開催されました。

会場は長野県諏訪市内にある諏訪店に併設された、足と靴のお悩みやトラブルの相談窓口であるカウンセリングサロン『あしる』。2名のリードユーザー(インクルーシブデザインにおいて、ワークショップに参加する高齢者、障がい者、外国人の方などを指し、場に新たな気づきを与える役割の人を意味します)の他に、シューマートの社員さんも含め総勢17名が参加しました。

まずグループに分かれて、みんなと同じこと・違うことを出し合うアイスブレークを行なってから、インクルーシブデザインの概念について説明がありました。デザインアプローチの違いや極端なユーザーからニーズが発見できることを学びます。最後に「排除を理解することから始まる」という講師の方の言葉は、インクルーシブの反対から見るという視点を与えてくれました

続いてリードユーザーの足のサイズ計測をしながら、日頃どの程度歩くのか、どのように靴を履いたり脱いだりするのかなど観察。実際に歩く時を拝見させていただくと、つま先だけで歩かれており、履きやすい靴は脱げやすい靴でもあることに気づくことができませんでした。詳しくお話を伺うと、踵の安定性を考えて今までハイカットの靴を多く履いており、歩く行為は限定された場面だけで、履きやすさよりも脱げにくさを優先されているそうで、ひとそれぞれの機能に求めることは平均的なものではないことがわかりました。そして靴紐があることがかっこいいという言葉も新鮮でした。

続いて店内を回って気に入った靴選びを選んでいきます。車椅子に乗ったままでは高いところに置かれている商品に手が届かないことや、車椅子のままでは旋回しづらいなど店舗内の導線も健常者ではなかなか気づかないポイントを指摘してくれます。他の参加者からも様々な意見が出てきて気づきの宝庫でした。

最後は、開発中のインクルーシブデザインの靴を試しに履いてもらい、開発への貴重な意見もいただきました。開発中ということで写真を掲載できませんがご容赦ください。シューマートにとっては、インクルーシブデザインへの取り組みに様々なフィードバックだけでなく、ワークショップ開催に関する経験値の蓄積にもなった2時間でした。

今後は、”インクルーシブ・プロダクト&サービス・デザイン”をテーマに、障がい者施設とのつながりによるローカルマーケティング・モデルや他地域連携の観点からのグローバル・ブランディングや、アートなどを起点にリエイターの交流や障がい者雇用を起点とした企業参画の促進を、これらを結ぶDEIのコミュニティ拠点として、実際の店舗内にスペースを構築し事業展開していく予定です。

昨年から開催してきた「ソーシャルデザイン勉強会」としては役割を終えて一区切りとなります。Creative Guildの背景にある社会システム・モデル”かせぐまちづくり”につながっていくものであり、ソーシャルデザインのためのビジネスプラットフォームの可能性を広げることを応援していきます。

ヨリミチ部とCreative Guild

港区で働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちがゆるくつながるためのコミュニティが「ヨリミチ部」です。ユニークな活動をしている実践者を中心にディープな井戸端会議をする「イドバタ」と、勉強会形式で多様な視点からいまの時代に必要なことを学び共有する「ヨリアイ」などを展開。

この「ヨリミチ部」から派生し、一般社団法人Creative Guildでのプロジェクト活動などが広く展開されています。もちろん、港区以外の方も大歓迎です!

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