Guild名鑑 No.76 “農”からはじまる持続可能な未来。東京農大生 脇田 謙伸さんの実践する研究
港区を起点にいろんなところで働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちによるコミュニティCreative Guild。このギルド名鑑ではそんなCreative Guildでつながったユニークな方々をご紹介しています。今回ご紹介するのは、和歌山県出身で現在、東京農大の3年生 脇田 謙伸さんです。“農”からはじまる持続可能な未来をテーマに自らが実践者となり、その経験を通じた研究を進めています。
【Guild名鑑ファイルNo.XX】 脇田 謙伸/“農”からはじまる持続可能な未来を目指す東京農大生 |
脇田さんの実家は和歌山のきゅうりとトマトの専業農家。かねてから農業に関心があった一方で、農業を取り巻く社会や経済の仕組みや将来の持続可能性にも関心を持ってきました。だから大学はその学びを深めるために、東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科へ進学。これまでに農村におけるジェンダーの問題や、営農指導の在り方などの研究に取り組んできています。その一方で地元・和歌山への想いを忘れず、将来地元に貢献することを意図して、地方創生や起業にも関心を寄せてチャレンジを重ね続けています。
そんな脇田さんは、自然体で人と人がつながることを大事にしています。それはプレッシャーや固定観念にとらわれずに自分自身も含めて一人一人が自分らしくあり、そして互いを尊重して理解しあうことで信頼関係を築いていくこと。そのうえで起きてくる化学反応を楽しんでいきたいと考えています。その一つの切り口として、誰もが関われる、観光と教育と農業という3つの掛け算に強い関心をもって研究を進めています。もちろん自分自身が実践者として立っていくことを前提として。机上では得られない気づきはやはり実践しかありませんからね。
現代の日本社会において、人口減少は大きな問題となっています。一方で、世界的には人口爆発による食料問題が深刻化しています。この2つの側面から、日本の食の持続可能性の課題はますます高まっています。また、日本は観光立国として成長しており、新しい関係性を築き広げる可能性も高まっています。同時にデジタルの活用により、学びの幅や機会も広がっています。こうした状況を捉えたとき、脇田さんの取り組みは、観光を起点に問題や可能性を共有し、教育を通じて実践者のつながりを育み、農業を基盤に地域社会・経済の仕組みを持続可能なものにする可能性を秘めています。観光や教育、食に関わるつながりを持つCreative Guildとしても関わりたいところです。ぜひ脇田さんと共に農業の新しい未来を「楽しい」から始めていきましょう。
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