Creative Guild

”楽しい”から始めよう。

  1. HOME
  2. ブログ
  3. Guild名鑑
  4. Guild名鑑 No.66 データが導く持続可能な安心。東京大学 CREI 長谷川 大輔さんのグローカルな知の創出

Guild名鑑 No.66 データが導く持続可能な安心。東京大学 CREI 長谷川 大輔さんのグローカルな知の創出

港区を起点にいろんなところで働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちによるコミュニティCreative Guild。このギルド名鑑ではそんなCreative Guildでつながったユニークな方々をご紹介しています。今回ご紹介するのは、東京大学連携研究機構不動産イノベーション研究センター(CREI)特任助教 長谷川 大輔さんです。データに基づいた持続可能で、安心して住み続けられる地域づくりに力を注いでいます。

Guild名鑑ファイルNo.66】 長谷川 大輔 / 東京大学 CREI 

長谷川さんは民間企業での経験を活かし、都市計画や地理情報システム、不動産データ解析の研究に取り組んでいます。現在は、人口減少社会における地域社会への影響を、特に物流や交通の観点から分析し、そのデータに基づいて必要な施策を自治体や企業と連携して探求しています。最近では都市開発や公共交通サービスの改善につながる、駅から歩ける範囲についての研究などをGPSなどのデータに基づいて行っていらっしゃいます。

そんな長谷川さんが大事にしていることは一言でいえば“安心”。とくに長谷川さんの視点でいえば、心地よく過ごせる住みやすい地域づくりということになります。そしてそのためには客観的なデータや理論に基づく信用と、一人一人と丁寧に向き合いリアルな体験を共有することに基づく信頼の両輪が必要だと考えています。また、この信用と信頼の両輪を回すことに、自らも当事者として関わることも重要視。その結果、長谷川さんの研究は新たな社会制度や施策の創出につながっていっています。

持続可能性はグローバルに全世界で向き合うべき大きなテーマです。一方で現実的に見た時に、単純に同じやり方をグローバルに広めるだけでは実現することができません。なぜならそれぞれの地域社会には、それぞれに異なる自然環境や社会文化、経済状況があるからです。しかしながらそれぞれの地域の特性を活かして生み出される“知”を結んでいくことで、持続可能性の実現を早めていくことは決して不可能ではありません。

長谷川さんの取り組みは、それぞれの地域の価値を再定義していくことにつながっています。しかもデータという客観的事実で信用を担保し、リアルな関わりから感情面も含めた人と人の信頼も築いていっています。そして信用と信頼による“知”で育まれた地域同士をつなぎ、グローバルな課題を解決することに貢献しています。つまり地球規模で考えて地域の課題を解決し、再びグローバルに前向きなインパクトをもたらす、グローカルの実践です。そしてこれは地方創生のあるべきアプローチの一つであり、私たち一人が当事者として関われるものでもあります。Creative Guildも港区だけでなく、たくさんの地域と繋がっています。ぜひ長谷川さんにならい、グローカルへ一歩ずつ、楽しみながらみんなで踏み出し続けていきたいですね。おそらくすでに多くの方が取り組んでいるので、あとはつなげるだけなのかもしれませんが。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事