ヨリミチ部 7月部会!「中高生の問うSDGsのその先」レポート
2024年7月18日、港区立産業振興センターで中高生によるヨリミチ部が開催されました。今回のテーマは「みんなの居場所はみんなでつくろう ~中高生が問う社会と仕事の未来~」でした。SDGsは2030年に向けた持続可能な開発目標が設定されていますが、2030年よりその先はどうなるのか?2030年以降の社会を担う中高生からの率直な問いに、経営者や起業家、学校関係者などが真摯に向き合いました。
今回の冒頭では、港区立産業振興センターからのお知らせだけでなく、Creative Guildに関わるメンバーから事業の成果や新しい企画が紹介されました。創設期から関わってきた桑岡 翔吾さんは、合同会社tsunagiを設立し、そばのアップサイクルビールを開発、ついに販売を開始します。リリースイベントは8月3日に開催予定です。また、国産の天然素材で作るシャンプーバーを展開する株式会社CHANTの谷岡 亜希子さんは、自己表現と挑戦の場として「みなcocoフェス」を8月2日に港区立産業振興センター11Fで開催予定です。さらに、11月には地元の人とつながる場として「下町サミット」が港区で初開催されます。これまで東京23区中21区で開催されてきたイベントで、残るは杉並区のみとなります。長野とも連携した特別イベントも12月に開催予定です。
メインセッションでは3人の中高生が登壇しました。一人目はメディア発信やコンテンツ・デザインにチャレンジし、「みなcocoフェス」でもTシャツ販売に挑戦するKURUMI(さん。二人目は広島からこの日のために来た、高校生ジャーナリストのHIROKIさん。彼は技能実習生のドキュメンタリー動画で受賞経験もあります。三人目は、9月から留学しコンピュータサイエンスを学ぶ福井 敬介さん。ナビゲーターは、一般社団法人みつかる+わかる代表理事の市川 力さんが務めました。中高生の来場者も迎え、会場は非常に新鮮な雰囲気に包まれました。
特に印象的だったのは、「大人と子どもの境目は?」という問いでした。キーワードとして出てきたのは“責任”という言葉。大人は社会に対して責任を持つことが求められますが、一方でその責任があるから「大人になりたくない」という意見もありました。また、選挙の投票率やSDGsなどの社会課題解決への取り組みや姿勢を踏まえると、大人は社会に対する責任を十分に果たせているのか?という深い問いも生まれました。ちなみにネットワーキングタイムでは、ベイブレードでみんなで遊んでみました。
今回のイベントは、複雑化する社会の背景を捉え、考えるきっかけとなる場でした。それは中高生にとってだけでなく、すべての世代の人々にとってこれからの時代で探求するべき“問い”につながっています。だからこそ、こうした多世代の対話の場の継続はとても重要です。8月から10月までのヨリミチ部ではローカルメディアの田町新聞とコラボレーションにてお届け予定ですが、ぜひこの多世代の対話もその中で大事していければとかんがえています。世代を超えた“友達最強”なつながりを“超地道”に築きながら、新しい未来を一緒に始めていきましょう。平日の夕方、ぜひまたヨリミチしてください。そして“楽しい”から新しい未来づくりをご一緒していきましょう。
次回のヨリミチ部のテーマは「三田・田町で“ひと”とつながろう」
開催日:2024年8月29日(木)
時間:開場18:15 開始18:30 終了20:00(予定)
シーズン5の初回の部会では、「みたまち(三田・田町)で“ひと”とつながろう」をテーマに掲げ、住民、企業、行政の連携を深めるイベントを開催します。三田図書館の門館長、港区芝浦港南地区総合支所協働推進課の小谷野さん、堀合さん、田町新聞の舟橋さんをお招きし、田町でのつながりを作り、深めるためのディスカッションを行います。
ゲスト:
○門さん(三田図書館)
東京都出身。大学卒業後、アパレルメーカー『イトキン株式会社』に入社。営業畑一筋で、店舗運営、スタッフ管理、店舗開発を手掛け、IIMK、オフオン、エウルキューブ 各ブランドの販売部長を務めた。2016年全くの異業種である『株式会社図書館流通センター』に転職。司書の資格を取得し、2017年4月より新宿区立角筈図書館長、2021年4月より港区立三田図書館長として任に当たっている。従来の図書館運営に捉われることなく、年間100回以上のイベント開催や港区内の団体との連携活動を行い、新たな図書館運営を目指し、日々奮闘中である。
○小谷野さん(港区芝浦港南地区総合支所協働推進課)
芝浦港南地区総合支所協働推進課に勤務して4年目。地区情報誌「べいあっぷ」の編集や水辺のまち歩きプロデュース分科会の皆さんと一緒に活動し、いろいろな人々とつながることができ活動を広げている。芝浦港南地区の地域の皆さんと活動することがとても楽しい。
○堀合さん(港区芝浦港南地区総合支所協働推進課)
芝浦港南支所1年目。ベイエリア活性化担当として、お台場での海水浴イベント「お台場プラージュ」の開催や、水辺のまちサーキュラーLAB.などに携わる。水辺の賑わいを創出している。千葉県出身で、3人娘の父親。趣味はバドミントンで、月一回、汗を流している。
○舟橋さん(株式会社スプール)株式会社スプール 代表取締役
東京都出身。大学在学中プロバイダーに入社。卒業後、出版社に勤務。パソコン雑誌編集部で記者を7年経験したのち、2008年に独立し「株式会社スプール」を設立。2014年ローカルメディア「田町新聞」をスタート。2021年スクリーン印刷体験の場「NOT GUTTER」をオープン。地元・田町を面白がる活動をゆるく行っている。
ヨリミチ部とCreative Guild
港区で働く・暮らす、楽しい時間を創りたい人たちがゆるくつながるためのコミュニティが「ヨリミチ部」です。ユニークな活動をしている実践者を中心にディープな井戸端会議をする「イドバタ」と、勉強会形式で多様な視点からいまの時代に必要なことを学び共有する「ヨリアイ」などを展開。
この「ヨリミチ部」から派生し、一般社団法人Creative Guildでのプロジェクト活動などが広く展開されています。もちろん、港区以外の方も大歓迎です!
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